うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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夕夏
しつげんでずぶずぶこえたきょうかいのせきにんおえぬぎいんのししつ
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痴光山
暮れなづむ酷暑に森の釣り池は 竿失せ白鷺水際に佇てり
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ネロリ
退院す夫と蕎麦屋に行く道を雲間より照らす今宵は満月
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ななかまど
猛暑日の逃げこむ先の図書館でページの海に時をゆるめる
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ネロリ
夫の無事毘沙門天に手を合わせ祈る我が背に光差しくる
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中康
農道の 日差し影無き 炎天下佇み気付く そよ風の妙
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中康
生き方を とやかく言うを 憚らず其の人良しは 是非に及ばず
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天野まどか
はつなつのバニラアイスの色をした灯台霧の中にまぎれる
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天野まどか
エンジン音高く唸らせ暴走車過ぎて残った暗き衝動
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継海
サルビアも黄傘も吾もずぶ濡れの 花の水やり当番日 雨
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舞
浴衣着た女宵闇人待ちに襟足白く艶立ち姿
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海野 冬雪
国民の今年の糧をそよがすは 見知らぬ砂漠の先触れし風か
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びわ
百日紅ピンクの花を咲かせおり柿の木の横共に立派に
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茂作
日の出ごと我が見る庭の朝顏のやうやく咲けり一つなれども
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只野ハル
ノーキャラの抱き枕抱き横臥するでも目醒れば仰臥しており
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横井 信
立ち止まる木陰で浴びるそよ風にちょっと優しい夏の旋律
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仙人の弟子
暑き夜に蚊取り線香くゆらせて遊んだ日々は宝物なり
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只野ハル
フィルム剥ぐ魚ソーのように下を向くもうグッドバーになれないのかな
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只野ハル
黄昏の憂い漂うその人が ゴーヤを我の胸に圧し当つ
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敦希
青白い翅が乾けばここを発つ 見送るばかり背の割れた殻
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