うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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茂作
二人には一つの傘の小さくて ともに恥ぢらふ驛までの道
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ながさき
ゆく春を 惜しむか山の ホトトギス 今年限りの いちはつの花
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横井 信
マンションの垣根に混じる卯ノ花に白くはじける夏めくひかり
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かを３
通りから呼びかけし人面影の臥す妹に似て戸惑う一瞬
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かを３
隣組共に育ちていつの間に早や矍鑠の後期高齢
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小春空
武蔵野を海に帰するは大水と地震の堤のきらるるためか
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睡密堂
臆病な猫のしっぽがふくらんだ白い洗濯物が揺れてる
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なりあきら
今はもう 何処にも見えぬ 花なれど 瞼に浮かぶ 山吹の花
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千葉 甫
上がるかと見えていたのにまた音を立て出してきた二日目の雨
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かのん
くたくたのタオルケットに顔うずめきょうもおつかれおやすみなさい
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スヌーピー
五月空吹く風うれしベンチにて夫と食べるランチうれし
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うすべに
さざなみの白とみどりの海原に しあわせ探すピンクのリボン
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滝川昌之
忘れてた直に吸い込む薫風の甘い若葉や砂塵の匂い
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三條
まだ生きているのかと思う少しだけ心が残酷寄りに傾く
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夕夏
うらぎりのせんせいしゅぎをつねとするりんごくいかにしんじるろしあ
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積 緋露雪
烟草呑む烟の行方いざ知らず漂ふ香り馥郁と滿つ
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積 緋露雪
快晴の空の下にて影見つる己憎しや影の頭蹈む
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恣翁
紫に芽をふくらませ しっとりと小雨に濡るる桐の慎まし
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ながさき
ゆく春に 想ひ遺して 竹の秋 時節たがはず 季節いろどる
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積 緋露雪
家蜘蛛のをりし部屋だに心地よし蜘蛛好事家蜘蛛と戲る
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