うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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横井 信
柔らかい土のかおりの草を抜く梅雨の晴れ間に初蝉の声
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半格斎
風わたり葉ずれの音の間をついて クルミ落ち来る音三つなり
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兎桃
六月の晦前の梅雨晴れに夏越の知らせ配りて周る
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Aquarius
死への道償いの道果てしなくこんな程度じゃ未だ足りない
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うすべに
蚊遣火のけむり流れる縁側の ふうりん聞いてゆでるそうめん
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西手心黒
生ける人案じても口の端にのせず気休めなれどそれが願掛け
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西手心黒
二本目のチューハイのタブ開くべきや逡巡したるアラカンの酒呑
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滝川昌之
「もう子らを離してやろう」そう言って残った妻との老いを愉しむ
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詠み人知らず
ぬばたまの夜に淵水たゆたひて鯉になれよと人を誘へり
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痴光山
はやばやと早苗は水田を覆ひ初め 蒼穹をもっととおたまじゃくしは
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へし切
知らぬこと何でも簡単に検索と そして 頭の中は空っぽに
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音蔵 雅秀
乳白で染まりし空に 見えねども パラパラパラと雨降り止まず
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音蔵 雅秀
絶え間なく打ちつく雨に苛まれ ただひたすらに ヒメジオン耐ゆ
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音蔵 雅秀
終日の雨に加えて 風も出て 打たれ嬲られ ヒメジオン哀し
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音蔵 雅秀
ゴオという音で景色の一変す 雨風吹きつけ 一気に霞む
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音蔵 雅秀
突に止み 晴れると思えば 土砂降りに 人を惑わす気まぐれな雨
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痴光山
待望の入梅も道の紫陽花は 干天、どしゃ降りにうな垂るるまま
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天野まどか
鉄筋は工事現場に突き出して都市を支えるものの有り様
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天野まどか
軽やかに舞い飛ぶ蝶の羽ばたきのあわいが刻む今という時
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ブー太郎
友の声 耳をそばたて近寄れば傘の玉突き濡れる水無月
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