うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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只野ハル
探してもＳＦ雑誌見当たらず廃業の馴染みの本屋また思う
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只野ハル
入院の母を見舞いてその夜の寒さ身に凍む一人となれば
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橋本弘行
二股バレちゃうと良心が言い悪人なればと過去を悔やむ日
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時雨時
君が買い二人で育てたカスピ海ヨーグルトの種飲み干した夜
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可不可
幾すぢも泪ながれて耳すます 忍び音は私の唇
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滝川昌之
抱卵のウズラは小屋の隅にいて覘く私を悪党にする
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灰色猫
恋しさの炎のような想い秘め君をかさねた林檎を齧る
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人形使い
子唱える 子犬、大犬、オリオンと 画用紙広げて星々散らす
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marken
ふゆ曇り 水彩画展 珈琲の香 春が待たれる 山の辺の道
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ななかまど
吾問えば耳とおき妻振り向いて負いし子どもに応えるように
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橋本弘行
シフト表あなたと同じ出勤日あった気持ちが踊る週末が来る
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ひさ絵
北風のあの贈りものかき集め庭木の根元に落ち葉の布団
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月見
レンズ付きフィルムで見たい山峡の駅のホームに葉牡丹は居た
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コタロー
神社にて竹刀を持つた子供らがカンカン打つて指導を受ける
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コタロー
野良猫が塀の上にて日向ぼこ行き交ふ人を眺めてをりぬ
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コタロー
赤き實を無數に附けて陽を浴びるクロガネモチが咲くは優しき
7
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コタロー
休日の無人の市に百圓と書かれ作物賣られてをりぬ
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コタロー
山茶花の正に咲きたる花瓣はくれなゐ色に染まりてをりぬ
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揚羽
濃藍の空に凍てつく星屑を飾り納めむ夢の亡骸
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かんたか
ぽつぽつと葉は黒斑に侵されり涼風の中青空の下
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