うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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痴光山
緑陰の水際にあぎとふ大鯉へこころ満たざる己重ねつ
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悠久
沈む陽に重なる船と網打つ影 海士よ今日の獲不漁ならんや
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トウジさん
家事全般すっかり慣れてきたけれど意外に辛いこまめな掃除
9
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なりあきら
木漏れ日が 眩き朝に 蛙鳴く 雷雲が 遠くに見える
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まほろ
引越しの荷物に埋もれて見る夢のまっしろなこと、まっさらなこと
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詠み人知らず
五月過ぎ 物憂い雨も 沈む気も 消し去る夏を 焦がれ空見る
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舞
さつきメイ トトロ子トトロ 翔ぶ風は 青葉歌わせ 山笑いだす
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び わ
移植したマツバボタンが花開く新たなる地を居場所と決めて
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茂作
走り梅雨いづれに色を咲かせるか いまだ迷へる庭の紫陽花
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夕夏
ろしあさんめたんがさたんちていよりあふれでてくるえいきゅうとうど
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桜枝巧
膝に在る記憶の重みごと全て拐いたい夜の君の横顔
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桜枝巧
足裏の指の付け根を洗うとき貴方が全てだったと気づく
1
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桜枝巧
ぼんやりと吊り下げられた照明の花弁を掬う仕事がしたい
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桜枝巧
何にでも成れたはずだろ鮮やかなペットボトルのかさぶたを剥ぐ
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桜枝巧
ひとめぐりぶんの春夜と名をつける小さくなったイモリの白腹
1
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横井 信
街路樹の若葉にそっとタッチして風を追いかけ走る自転車
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のぶ
医療者に馬刺しの店を薦められ 七晩続くワインの夕べ
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ユパ
始まりはたったひとりの好奇心 歴史の重みに遠い道程
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松本直哉
近寄れば塀の上より飛び降りて悠々として歩み去る猫
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松本直哉
聖堂に「憐れみたまへ」の声満てり愚かの神に祈るべけんや
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