うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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夕夏
ゲーセンの猫の手形の肉球は感触悪し手にするまでは
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横井 信
ドタバタと続く会議も答え無く夜には晴れた梅雨のいち日
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積 緋露雪
靜寂と無謀に戰ふレディオヘッドその藻掻きの果ては沈默か
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積 緋露雪
一振りの刃の如く煌めきて水面に映える釣らるる鮎は
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Aquarius
手を抜かず予定通りに遂行す真面目な人は悪にも真面目
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大獏
深海のテトラポットに腰掛けて空は暗闇 降りしきるスノー
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かを３
射貫くよな大輪の赤川底にすっくと立てりカンナ逞し
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トウジさん
羽音たて流離うほどのしつこさや武蔵の蜂は露に滅入らず
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ののの町子
ぽてぽてと足跡残るテンピュール君を起こした犯人は誰
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萱斎院
かたこひのこゑもよがれてほととぎす 袖のほたるを見る人もなし
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睡密堂
柔らかな雨の晴れ間の雲の下優しい人が泣き止んだ午後
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ののの町子
庭先でじゃんけんぽんよあいこでしょ始まるブランコ争奪戦
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うすべに
せせらぎに笹の雨音 風やんでほたるを追った遠い夢の夜
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滝川昌之
六月の雨を見上げて動けない軒下の濡れた犬の臭い
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しきしま
紅や紫染めの花ころもたれを恋ふらむ袖濡らしつつ
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ぜんまい時計
権利証 仏壇に置き手を合はす 狭くも地目 原野とあれば
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痴光山
つゆの花菖蒲園けさの白き花このうつそみに無垢の息づく
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ななかまど
梅雨寒の風のそよぎに躊躇いて夢の中なる朝顔の花
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松本直哉
たまきはる命なりけり売られゆくうるめいわしの眼は潤みたり
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へし切
面影が四葩の花に思ひ出づ 今も昔の長谷のあぢさゐ
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