うたの一覧
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ひよどりよりこ
ひきそうなひかないようなかるい風邪カラカラとなる放課後のカン
1
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ひよどりよりこ
ミントガムの匂いのする雲チャーミングはやく崩れて雨になればいい
1
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ひよどりよりこ
虫みたいな母のにがおえようちえんマルをもらいてカベにかざられ
1
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茂作
門の家のしだれて赤き柿の實の 採る人なしに一つ熟れ落つ
8
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へし切
辛くとも苦しくあれども永らへば今白髪の老いのまにまに
8
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トウジさん
蝋石で描いた愛は打つ雨に消されもするが軌跡は残る
5
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彫出 画
誕生にまとわりついた憂鬱をどこかに捨てる場所を探して
2
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兎桃
生き居れば憂きこと多きものなれどそぞろ歩きて心を晴らす
3
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横井 信
田園のひかりの中へおだやかに鳥の飛び立つ冬の青空
9
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うすべに
湯けむりの向こうにぼんやりほのあかり 今年も冬のおとずれ告げる
5
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継海
羽子板の綺羅びやかなる簪を親が見守る姫の誕生
3
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滝川昌之
セーラーで代官山の改札を抜けてく君を俺は見ていた
19
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ななかまど
飴色に蜜たくわえる干し柿の師走に魅せる誘惑の顔
7
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あの段
藤色の空にぽつねん浮かぶ月届かない声鼻すする音
1
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へし切
散り落ちて道ばた染める花びらの跡もはかなきさざんかの花
8
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茂作
旅まくら雲は南に棚引きて あしたにうかぶ櫻島山
8
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舞
ツルリンと転ぶ乙女子ミニスカを見てはいゆぬよと知らん顔する
2
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び わ
木守柿遂に皮だけ頑張って太陽光り皮通り抜け
1
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彫出 画
あけぼのに三十一文字の指を折るいつしかそれが癖になりしか
4
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七氏
詩の間に朱が交はるは春の夢 我の歌集に雪降りしきる
2
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