うたの一覧
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鳴海青
探しても砂漠にバラは見つからず だから「自分」は見失わない
3
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笹舟
花冷えの朝に鳴く鳥うららかに 陽の下来よとみな誘いたり
6
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舞
ゆく時を惜しむ者へと桜木の緑葉濡らす小細雨そぼ降る
10
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茂作
春の菜を終へて畑打つ翁らの 背中に汗沁み夏やたつらむ
15
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び わ
庭観れば枇杷と柿の木青々とそれぞれ一杯子供を抱き
5
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艸介
ナトリウム灯の光をかきまぜて 蛾が描き出す夜の印象
4
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横井 信
かたばみの薄紫の花の咲く畑の隅でいちごをかじる
14
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いちごぐみ
わらび谷 猪鹿熊は どこへやら戻りはいつか 積む手せわしく
2
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うすべに
雨だれの音にうんざり最終日 それでもほっとくぐる改札
6
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兎桃
連休の仕舞いに降れる雨なれば遊びの疲れ癒やすにぞ良き
9
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小林道憲
蛙の声さやかに聞こゆ古里の水の田の面思い出しおり
4
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滝川昌之
異国語とキャリーケースが闊歩する江ノ電に続く連絡通路
12
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痴光山
活気づく初夏の駅ビル パン屋奥 朝刊広ぐる 老らのあたま
5
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ななかまど
鯉のぼり立夏の風を腹に籠め皐月の空はわれの空なり
13
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Aquarius
大差ない色も形も変わらない昔馴染みの異なる世界
1
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継海
立夏なる暦の中で文字踊るスカイブルーの空から燕
6
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トウジさん
至く場所がまだ見えぬから先へ行く悪童ネリを踏み越えてなほ
3
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へし切
夕闇に浮かぶカラーの花白くワルツを踊る姿にも似て
12
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恵雪
境内に鮮やか繁る青もみじ木漏れ日眩し石山詣
10
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ガビー
近所にて安い総菜買い求め 旅の奢りのリセットとする
3
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