うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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横井 信
道路へと少し傾く電柱のそっと支える田舎の暮らし
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岩本菫
人形じゃないから 私 命も いるし そばに置いてとは言わない
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岩本菫
静かに寝入る飼い犬の 呼吸確かめ 寒い季節のはじまり知る
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岩本菫
我と吾子 父親いない者同士らしからぬ父 こちらから捨てる
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岩本菫
花王の石鹸を落ちつく匂いと吾子は昭和に育てられてる
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岩本菫
登校時 友だち見つけ駆けていく振り返らずに 吾子逞しく
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桃山
満ち足りぬ月を眺めて我知らずつくため息は不妊の二文字
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うすべに
しあわせな洗濯物をたたむ午後妻と呼ばれて恋をうしなう
1
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うすべに
南へと向かう冬雲見送って 霜の朝待つだいこん畑
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滝川昌之
袋とじネタにしている噺家の鋏となりて見せる扇子よ
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ガビー
わたくしの手描きしたような満月が中空にある朝のジョギング
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ガビー
毎晩の浅い眠りに耐えながら 母は介護のシートを替える
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ガビー
鋼鉄の鎌を動かす三匹の蟷螂のいる解体現場
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竹にうぐいす
露置くと 契りもせずに 結ぼほる 互みの好きは あやしの言葉
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名鈴
世を保ち 世を渡すには 皆等しく 養生するに しくはなしとぞ
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橘
辻々に野ボタンの色濃くありて心尽くしの暮らしに笑まう
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雨夜
忘却の墨にのまれし 凍 少 女 けさ白くめさむる
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さいおん
公乎愛 絆去物波 片恋乃 我曾泣流 悶焦而
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さいおん
月頃 暁起波 日並於 都由不微睡 公念仁
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桃山
さあおいで犬従えてパソ持って生暖かい部屋をいでゆく
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