うたの一覧
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小春
どんな試練も苦しさも神様にまだ期待されてる証拠だよ
9
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海月琉珠
餘所行きの聲で受話噐を取つたつてキミの中身は誰も知らない
1
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日向めぐみ
信号が明るく見える時間にはこの手繋いで歩いてみたい
1
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日向めぐみ
ローファーの踵潰して歩きたい十七歳の弱き反抗
9
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日向めぐみ
ペン回し遠くを見つめし先生の頭の中は今日の夕飯
0
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日向めぐみ
夕方と夜空の境を見て探す空見て笑う黒狼を
1
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虹雲
水を得て緑に生れる種の不思議吾もまた得ん命の芽吹きを
1
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恋花
川面から風の匂いを運んで往く鷺の背中は今日も雄々しく
6
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小春
つらくって悲しくって泣けなくてだからここに逢いにきました
4
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東大寺
何という 穏やかな時 秋日和 太鼓が遠くに 響く庭先
8
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きりあ
おじいさん懐中電灯持ったかい散歩はいつも花の真夜中
5
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まき
神様、私の持ってる辞書に「孤独」と「絶望」以外も書いて
2
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たんぽぽすずめ。
口づけをしているままの携帯を開けば君の朝にときめき
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たんぽぽすずめ。
前屈で床で震える手の爪の長さに気付き 苦しさを解く
2
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きりあ
三十一文字の散文を奏でる人の亡きことを嘆く猫がいて
2
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山本克夫
子供たちの情景は消えて西日のなかにトロイメライを終える
1
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山本克夫
かたむいた鉄塔をいつくしむような十月の夕暮れのオレンジ
6
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山本克夫
これはいつもの街ではなく詩のように残された金木犀の匂い
8
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山本克夫
正直に生きたひとだもの満月のひかりを浴びておゆきなさい
4
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きりあ
あれはことのはを通り越した幻想海のむこうに消えた虹だ
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