うたの一覧
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悠陽
旅の途中 留守電ふたつ耳あててひとりじゃないと感じたあの駅
4
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うにうに
安心の即席ラーメン一箱を寝返りの間に潰したらしい
5
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山桃
夕暮れに山羊の目丸くもの言ひて我は我たり汝は汝たりあれ
4
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うにうに
頬を打つ雨のつめたさ「助けて」を断る電話を初めてかける
6
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庭鳥
失業の友を相手に申告を熱弁す元税理士志望
5
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恣翁
皺寄りて 白く彩へる 紙屑は アスファルトに咲く 冬薔薇かな
27
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卯月
投げ捨てたゴディバのチョコの理由なら夕焼けにでも聞いて頂戴
10
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浅草大将
我が恋は燃えてあかしのしづ環数にもあらぬ歌をつらねつ
8
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詠み人知らず
響き合う言葉の和音われは詠む三十一文字のブルースなれと
5
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庭鳥
目の前にいるはずなのに遠い人あなたを前に言葉が詰まる
7
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トーヤ
深み増す味も時間も九十秒一日歩いた意味も深めよ
0
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トーヤ
いつもとは違う風景味わっていつもと違うカフェでケーキを
1
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トーヤ
網の目のように巡る脈二対広げゆくなり信州の熱
0
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トーヤ
千円で暖かいそばとかつ丼にありつけるから名古屋に出よう
3
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悠陽
夢は空 蒼と白とが交じる先果てなきことに抱く喜び
4
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ほたる
夕食を家族のために作る我。妻でも母でもない真のわたくし。
5
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恣翁
空低き 丘の冷氣に 立ちつくす 滅びの豫感が 結晶せし瞬間
12
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北の民
しんしんと白い粉雪舞うように愛を散りばめ降らせていたい
3
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光源氏
たはぶれに詠みし乙女の戀の謌如何にか人の心ときめく
16
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まるたまる
アマチュアのカメラマン達ざわめいて飛ぶカワセミは鮮やかな青
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