うたの一覧
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村木美月
だれにでもやさしいなんてひどいひとわれだけ戀うはつまらなきひと
12
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ふきのとう
うたのわに安らぎ求めおりたてばささくれし心しずまりゆき
12
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詠み人知らず
傷ついた羽をのばして気を許し何もかも貴方に委ねたい
7
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ももんが
指のさきプチプチプチと鳴らしつつ三十一文字を詠む愉しさよ
5
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林ユキ
初雪になりさうだねと手をつなぐ山茶花だけがあざやかな道
20
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さめ
見たものがすべてというならあの風に雑じる声なき声は何か
6
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詠み人知らず
帰りゆく孫が指差す東の空にはひとつ銀色の月
12
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詠み人知らず
泊り来て胸に抱かれて眠る児の寝息聞きつつつ母の心地す
8
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詠み人知らず
夕暮れて母を恋しと言えぬ児の強がる姿いじらしきかな
4
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詠み人知らず
何時の世も彷徨う光果ても無し紫匂う花影寂し
5
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詠み人知らず
濃緑ドレスの女歌いあげ 愛の讃歌 ピアフ偲び 親娘グラス傾く
2
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沙枝
てきぱきと暮らしていたい あのひとに恋する前にはできてたように
12
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詠み人知らず
根枯れしたら じゃばじゃば水びたし注げ! 園芸家が言うから そうしたまで
1
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詠み人知らず
口説きながら不信の目をする。何があった!どうしたいんだ!揺さぶりたくなった
2
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詠み人知らず
勝手にしやがれ! ベルモンドと腕を組み 石畳の恋 鷲掴みに撃ち抜く
1
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緑里
ノラ猫にわけてもらおう左手を差し出し運が良ければ 愛を
5
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緑里
監視役。そう言いきみが持ち込んだ部屋に残ったサボテンの刺
6
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まるたまる
風に揺れ乱れるように見えるけど柳は地下に根を張っている
8
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たんぽぽすずめ。
青空に飛べりカラスが柿の実のかけらを零し青春が照る
4
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さる
現世のものと思へぬ美しき透き通るごと君の項は
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