うたの一覧
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うすべに
湧きあがる雲に向かって草いきれ 陽ざしほがらか山羊立ちつくす
6
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夕夏
れきしじょうせんりょうをしたくないくにどことはいわずまわりのたこく
1
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詠み人知らず
生温い 空気がマスク 蒸らすとき 口汗をかく 初体験よ
2
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滝川昌之
野球帽 横断歩道で一礼し 譲った俺に涼風が吹く
12
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詠み人知らず
曲がり角 肌も人生 衰えも 逆らわず生き 終わりたい
5
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ななかまど
高山の気高き花は定形に納まりて良しハクサンイチゲ
7
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水仙
ぬばたまの銹びぬいかりを水底へ沈めし夜の濡烏かな
4
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染乃
年下のあなたの妻となり十年 十年前よりあなたが好きです
0
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只野ハル
うたた寝を破る夕立窓を閉め斜めの太線の雨を見る
3
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只野ハル
あてのない独り旅だと思いつつまた似たような今日が始まる
7
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830
面ごしの竹刀の先に立つ君に手届くかもと一歩蹴りだす
6
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スガカンタロウ
真夜中に 突如目が覚め 今何時時計を見れば 更に眠れぬ
2
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へし切
寄る辺なく 身は浮き草の風まかせ 川の流れに漂ふばかり
11
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凌霄花
時経てもけじめのつかぬことのあり手折りて一輪矢ぐるまの花
8
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しきしま
言問はぬものにはあれど心あらば声を伝へよ三瀬川風
6
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詠み人知らず
誰からも便りはなかった猫くらいもう良いでしょう自由を得ても
3
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桜田 武
初めての一等五万の宝くじ小額だが夢大にスクラッチ
4
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桜田 武
「この出入り、無理にござんす」と親分にいう気骨の配下露組にいず
5
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桜田 武
焼肉の話聞こゆる町内会明るくなりゆくまだコロナ禍だが
6
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なりあきら
夕暮れの 川の瀬見れば 日が落ちて 水面を走る かがり火のよう
3
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