うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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横井 信
駅で待つ傘に弾んだ雨音のやけにうるさい七月の朝
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仙人の弟子
パラソルの 花の彼方で 雷雲が わが物顔で 空に居座る
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杜鵑草
止めよてふ声も聞かぬか山おろし世に厭はしき名を得たるかな
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うすべに
西風が黒雲ながす 大雨のさきぶれなのか夜鳴くからす
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天野まどか
いつからか家に転がる襤褸傘をさして寂れし駅裏をゆく
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水仙
珈琲のグラス冷たし窓に咲く白さるすべり花すがすがし
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天野まどか
長梅雨の曇る硝子に指で書く蛇の這いゆくごとき曲線
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ながさき
素晴らしき アンドレリュウの コンサート 音を楽しむ 笑顔の連鎖
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兎桃
道端に鎌もて草を薙ぎたれば根より取れよと子らに諭さる
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只野ハル
ネックレス華奢な鎖骨の窪みに溜まるチェーンを見てる朝の電車で
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滝川昌之
サンダルを褒めただけだよ君の素足素敵だねって言いたいのにさ
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痴光山
広報に餌は止めての土手の野良猫 手ぶらの吾への醒め切れたる眼
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ななかまど
梅雨なれば時折ありし梅雨寒むはどこかに失せて山背は吹かず
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Aquarius
めざましで悪い運勢マナ悪の運転手らにそっとかづける
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へし切
思ひ草しげれる中の忘れ草 心にかれぬ君がおもかげ
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ゆきみや
音のないダンスホールでばらばらのステップ踏んでアン ドゥー トロワ
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ゆきみや
いつまでも二人きりだねいつまでも いつまでふたりきりなんだろう
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ゆきみや
どこまでも真っ直ぐ伸びる赤い糸を私と君できつく結ぶよ
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ＫＥＮ
限る日を咲きて背伸びの立葵 水嵩増しゆく逢瀬の岸辺
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茂作
朝露に濡るる大葉の濃紫 茄子にも負けず色を深めり
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