うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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松本直哉
「好きといふきもちは抑へられなくて」読みかへす午後ひざしうつろに
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茶色
街道の常夜燈に火を灯し暮れる夜道を優しく照らす
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恵雪
暖かな雨で始まる霜月の先は霞みて四季朧なる
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へし切
生まれ出でて 老いて朽ち果つその日まで 阿るもなく諂ふもなく
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兎桃
繁き雨朝の頃には収まれど様子観居るか鳥の声無し
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舞
灰色の街へと変えて滴る雨うつむき歩む傘のみの色
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秋日好
子育ての多忙をぬって認める優しき言葉胸に沈めて
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彫出 画
廃校の 知らせが届き 思い出が 廻りはじめた メリーゴーランド
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彫出 画
後悔を 捨てつつ帰る 連絡船 函館山の 出迎え侘びし
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彫出 画
友がみな 輝く星と思えども さだめ恨むな からだ恨むな
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彫出 画
ほろ酔いで ムーンリバーを聴いた夜 北大通りの アパート懐かし
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彫出 画
石を避け 追われる人の悲しみを ひそかに思う 二十歳の都会
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茂作
わが友がお大師さまをみまくほり 寺を巡りぬ笠をかむりて
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び わ
テーブルに飴玉ひとつ私にと妻の挨拶彼女は散歩
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デラモルテ
燈火の影に耀ふ面影の笑まひのにほひ夢の隨に
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横井 信
稲刈りの済んだ田んぼにひこばえのみどりの揺れる列車の車窓
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うすべに
オロナミン 葛におおわれゆめの跡待ちあい小屋の錆びた看板
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草木藍
理由もなく心ざわつく秋の雨いっそ出かけよ憂さも晴れよう
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痴光山
夕茜橋にカメラの媼「お富士山 隠れないでよ 家事は未だなの」
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滝川昌之
動くけど誰にも見向きされなくて鉛筆削りの辛い晩年
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