うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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天野まどか
雪解けの土の匂いは放たれてほのかに温し早春の風
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天野まどか
どこまでも続くちくちく空を刺す針葉樹林の黒き葬列
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横井 信
小雪舞う夜は明け行きほっとする冬の朝陽の屋根に弾ける
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海野 冬雪
ふゆぞらは ぼくのともだち めぐりきて いちばんつめたい きみをしらない
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異常者
新た世にお節迎えてつまむ夫厄年知るもよき味と笑む
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積 緋露雪
しんしんと雪降る宿場人熅れ誰もが俯き下駄の音鈍く
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継海
長いことお世話になって有難う向こうで待つは皆知りた顔
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うすべに
寒波でもすこしふくらむ梅の枝 待ち遠しいとめじろさえずる
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痴光山
乗り回す遊具はすでになき公園 子らの挑める雄たけび失せぬ
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ななかまど
見つからぬ言葉を探しているときに急がないでよグーグルカレンダー
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兎桃
侘助に蜜求めてかメジロ寄る去年と変はらぬ睦月の晦日
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異常者
毒を抜け診断・治療の再検討やると決めたよ四十二の年
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異常者
人の目を気にした途端くずれゆく吾が路なべて萎む期待に
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異常者
誰となく葉蔭や花や月影や星に添いては相聞歌して
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ひよどりよりこ
ゆきずりの老人がした告白に大きな鳥の影よぎる沈黙
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ひよどりよりこ
彗星はジャコメッティの相貌で針金の尾を曳き虚空に消える
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中康
帰りきて 名残りの夜の 粉雪は心揺らせる 戻り許さぬ
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Aquarius
地震ゴミ町全体がゴミになる予震予測でゴミを削減
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恣翁
公園のベンチに香る 早咲きの梅や告げたる 冬の尽くるを
9
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中康
見上げても 止まぬ粉雪 止めどなく赤い袈裟掛け 笠地蔵行く
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