うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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一歩
三冊の歌集を借りてただ一首さがす数日 大西民子
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ＫＥＮ
凛々と 哭くほど蒼き 中空に 白鳥ふたつ 十字のかたち
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源 漫
理とあらそふ心さ迷へば常にふかしてあのよよく見む
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高松 蓮
去り行く地 黄葉つける 枝先で つぼみ生まれる しだれ桜よ
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可不可
蟬も逝き秋蟲も逝き雀さへ逐はれて街に鴉はびこる
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千映
ホルン吹く孫の額が光ってる気合いを入れる髪短くし
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滝川昌之
出来るかと自問してみる用水路アフガニスタン彼の代わりを
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西村 由佳里
この店の次はあの店脳みそに刻む君との時守るため
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荒野のペンギン
鬼籍入る 身内の多き 年なりきカレンダーのみ買う 年末準備
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里香
十二月 胸かきむしる あの音色 ゆうやけこやけ イルミネーション
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千映
仲良しの友の肺がん知りたれど電話出来ずに絵葉書にする
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ななかまど
重き足ゆっくり揚げる階段の石の厚さに段数忘れる
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源 漫
靄の日の昼の空路も黄に濁り吾子の愚問を聞きしばかりに
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恣翁
刻みたる 夜の脈搏 映すがに揺らめく炎 狂ほしきかな
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灰色猫
駅長になってしまった猫殿がめらめら野望を燃やしはじめる
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灰色猫
火の元のチェックはしたか火の元のチェックはしたか火事ではないか
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灰色猫
初めての魔法の杖を買っておく初歩的魔法をなぜか知ってる
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灰色猫
ひび割れたアスファルトに咲く花みたいそんな例えがあたたかい冬
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里香
曇り空 雨の白さの暗さかな 身をきる風に霧の濡れ髪
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夕夏
すけるようなもみじばあめにうたれてかぜにあらがいじめんにべたり
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