うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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うすべに
傾いた西陽にひかる雨つぶと かみなりさまがくれる涼しさ
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滝川昌之
土用波最後の汐風吸いにゆく今夏の浜砂熱も冷めれば
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痴光山
台風の縦断進路はちとずれよ 分別自負する八十路の本音
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仙人の弟子
風涼し 雑木林に 虫が鳴き 月影仄か 晩夏の夜半
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海野 冬雪
八月の最後の日曜、海景色 次の夏に集いしは誰？
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ななかまど
涼やかにツクツクボーシ鳴く夕に夕餉の仕度路地にながれる
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へし切
秋さりて今なほさかりの暑さかな残暑にならぬ残暑お見舞い
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薫大将
いつのまに蝉の鳴き聲なき朝に窓開け秋の風を受け取る
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ＫＥＮ
あさがほの花越し聞こゆすずめ唄 老ゆ父刈りし草に遊びて
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舞
コップ酒揺れる面に浮かび消え呑み干すまでの愚か来し方
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茂作
通ひ道いつも目の合ふ野良猫の 命婦の御許となれぬ哀しさ
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秋日好
雨がやみ広がる空は既に秋君の想いぞ響く気のする
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横井 信
散歩ではツンとしている柴犬の部屋で震える遠い雷鳴
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音蔵 雅秀
命火の炎燃やして 懸命に 愛し子と共 行けるとこまで
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音蔵 雅秀
手切草 異名持つ草侮れぬ 用心しおるに 手足傷つく
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音蔵 雅秀
手切草歩道に被さり 揺れながら 寄らば切るぞと 待ち構えおり
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音蔵 雅秀
七号は僅かに逸れど 十号は まともに来るや 為す術も無し
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音蔵 雅秀
木々揺れど 陽の降り注ぎ 容赦なく 晩夏盛りと炎立つごと
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海野 冬雪
情報の流れの形や生命は 電脳海に産声響くか
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うすべに
夜はふけてさそりが西へしずむ頃 おずおず昇る夏のオリオン
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