うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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松本直哉
ひるよるのけぢめもつかぬ薄明かりいのちの果てのけしきとぞ見る
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トウジさん
七回忌君を偲んで見やる空安堵と悲しみ混じる水色
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へし切
噂では災害復興よそに見て知事はプロレスこころも折れる
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舞
まだ小さき胸に漣トキメキを語り華やぐ少女子の群れ
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海野 冬雪
落ちた血や床に便器に点々と、壊れた体で今日を生きた母
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茂作
世の中を厭ふ心のありければ 更にも長き秋の夜半なり
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び わ
ゆりの花白き花咲き空飾り夏の暑さもじょじょに遠のき
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横井 信
絡まった蔓を引っ張り秋空に汗を流して掘るサツマイモ
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うすべに
色あせて畦のさみしさひがんばな 山へたなびく籾焼くけむり
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兎桃
久々に吾子と語らひ二人共岡山言葉言わぬに気づく
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痴光山
朝の庭そこはかとなき香は粟粒の つぼみ揃へる金木犀ぞ
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澪子
６階の窓から見える病院に母の恢復祈る夕暮
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滝川昌之
枯れぎわの芒が群雲呼ぶように上弦の月を隠す晩秋
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ななかまど
物干しの白きタオルに赤トンボ秋の短日はやも暮れおり
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夕夏
いつもよりおはかそうじであつさまけひがんみうちにくさきかれよと
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音蔵 雅秀
陽も射さず 圧力高き 深海に暮らす生き物 住めば都か
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音蔵 雅秀
海面に 角の林立群れ泳ぐ 海の珍獣 一角の海
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音蔵 雅秀
病状の改善無きまま 原因が 肺から心臓 この身は何処へ
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音蔵 雅秀
両脚のむくみか腫れか パンパンに 空気を入れて膨らませしごと
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音蔵 雅秀
刈り取られ花無き空き地 ひたすらに 彷徨う蝶の哀れを誘う
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