うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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栞
声殺し シャワーで流したいくつもの涙の行方を想って泣いた
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栞
手に余る不安を夜に溶かしてはやさしい眠りに身をゆだねてる
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向日葵
うらびれたドライブインを行き過ぎた瞬間刺さった記憶の欠片
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村木美月
せつなさを忘れるために覚えてた短歌はいつかたましいとなり
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falcon
子供らの家路をたどる影長く唄ひつつ行く夕燒けの道
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紅蓮
君のもと離れてましてしぬはぬ 夢にて浮かぶ君の姿よ
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falcon
桂川かへらぬ水を染めてなほ濡るる袖にも散りくるもみぢ
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悠々
人々ガ家路ヲイソグ宵闇ニ道ヲ失イ立チツクス秋
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falcon
翡翆なす苔に朱華の影みえてきみ舞ふごとくもみぢ散りくる
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まき
「これは金、あっちは銀だ」夕闇に溶ける木犀、灰色子猫
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きりあ
冬の香りの曇り空満ち満ちて月はポケットでダンスを踊る
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田中ましろ
生まれつき八方美人のあなたからさよならという妊娠告知
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紫苑
風の吹く右肩さむし抱へゐるバゲットのねつにそつと頬寄す
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向日葵
木枯らしが吹き荒れる夜は悲しみに震える六等星まで映す
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山本克夫
玄関のチャイムがピンポーンと鳴って空へ連れられてゆく昼下がり
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詠み人知らず
よるべないひとのいのちよためらわず私のとこにもどっておいで
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山本克夫
埋立地になるまえの海沿いの場所はやさしい歌に満ちていたのに
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山本克夫
三億年を真面目にいきてきた岩が崩れようとする誘惑に耐えている
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山本克夫
満月は知の範疇みつめれば知らないでいいことばかり知ってゆく
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やながわ亜弥。
因果にも程があるよと神さまを責め立てるほど子どもでもない
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