うたの一覧
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赤橙黄緑
ひっそりと消えゆくあかり人知れずいま販売機が終わりをつげる
3
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falcon
舞の会はねて君待つ十三夜夢はふたたびかへる月影
7
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falcon
友禅の裾の千草に嵯峨の風そむれど散らぬ花ゆゑかなし
14
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falcon
入相の鐘鳴り止みて君はゆき慕ふこころにゐずる月影
6
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falcon
大沢の池を巡りて十三夜月に恋しき振袖の影
5
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串野
風向きは最悪だけど帆をあげろ流され着いた場所がゴールだ
3
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でくのぼう
時雨をる萩は麗し寺の庭鎭まりゆきし戀路かなしき
25
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さる
病院の中庭に咲く萩の花 しばしの間 こころ安らぐ
5
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さる
薄暗きベッドの上に横たはり エコー検査受く老ひのわが身は
2
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たんぽぽすずめ。
色の無き風に佇む純粋な君に楓が嫉妬してゆく
8
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くも
あの夏はむねのあいたブラウスを気にする高木聡子のために
3
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くも
たぶんそこ、突起にゆれる風むきは綿毛のうごきにはじらうきみから
9
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くも
うえになりうねらせてみてもうそっぱちうまれたことがうそであるかの
3
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くも
Tシャツをたたみなおしてしまいこむひだまりのにおいはきみのくびすじ
3
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くも
砂時計のような雑踏ひとすじの体液遅れてくれば わたしに
4
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くも
彗星のはなしのとちゅうだったのにバックシートにまるまる仔猫
3
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銀ねず
「感動をありがとう」って言っちゃった日は空だって飛べる気がする
5
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海月琉珠
ひと筆で描き續ける我が文字を正す亂すは朱色の君で
2
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詠人不知
立ち止まり ふと木枯らしに ものや問ふ いかにまします ふるさとの母
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詠人不知
今日もまた 鉄の轍は 轟々と 軌跡をなぞる ひとの数だけ
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