うたの一覧
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庭鳥
すれ違う面影ばかり重ねては上書き保存指でなぞるの
12
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山本克夫
歌声はかわらなかった ただ彼の身体は透けるように白く変わった
3
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山本克夫
感覚を思い出している ぐうぜんに掴んだようなしあわせの一部の
6
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山本克夫
ほんとうがそこにあるはずなのにみつめるゆうきがない時もある
6
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山本克夫
うそつきを順番に並べてドミノ倒し最後のさいごに倒れるのは誰
6
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夜老猫
俯いて瞳を閉じても 突き刺さる青の冷たさ 深すぎる空
4
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まき
間違って地に落とされたような眼でつぶやく「ドントトラストサーティ」
1
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詠み人知らず
朗読されているのはわたしの人生すべて。わたしは死ぬのだと悟る。
3
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亀子
花に触れ「あら生花なの」という人に笑いかけるは少し寂しい
4
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亀子
暗闇に 眼を凝らして 見てみれば 昨日と違う 無花果の樹
3
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まき
「このうたは自分そのものなんです」といううたは詠むのがとてもこわい
14
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海月琉珠
「御薬を出しておきます 飲まないで我慢しなさい」という治療法
3
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海月琉珠
どの靴を履ゐても足が痛いなら其處は居場所ぢや無いのだよ 君
3
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まき
思い出してなんかやらない君のこと空がきれいに晴れていたって
1
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くも
真夜の車窓うなだれねむる家族ありディズニーランドは夢を売る園
3
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くも
肩に頭、頭に頭を乗せながらぼくらは列車の闇を知りだす
6
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くも
保険屋の見積もり置かれかずかずのぼくの死に方教えてくれる
7
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くも
ふるさとにもどれば小川はせせらいでかわらぬ空気の密度とおもう
3
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佐々一竹
境内の祠の裏に潜みいる狐の影に怯えた頃
4
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紫苑
夜に託すおもひもうたも知らぬげに丘の端にあかき陽は昇りけり
6
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