うたの一覧
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螢子
「お先に!」と臨時の我より先帰る上司に一言「それはないでしょ」
0
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影待みつる
同僚が降りていったタクシーでそっと指を絡ませてくる君
3
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只野ハル
十月一部上場製造業半年遅れの昇給実施
1
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影待みつる
あなたの手 触れたところに灯が点るような気がして目を閉じる吾
4
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ほたる
メモ帳に閉じ込められた葛藤を 思い出にするのは耐えがたき苦しさ
10
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只野ハル
引力は質量の積に比例し距離の自乗に反比例する
2
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螢子
待つことはたわいなきことと思えども貴方のいないことに慣れ往く
12
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でんでんむし
「ありがとう」に置き換えることができるなら、その「ごめんね」は言わなくていい
12
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螢子
黒雲より差し込む光の眩しさに今日の一日を思はざりけり
3
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ななひと
浮かび上がる。その言葉だけがうれしい。低く流れよ。低く低く流れよ。
4
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只野ハル
新型インフル自治会秋祭り中止に追い込む寒い夜
2
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螢子
きなんせと歌えや踊れふるさとは日本のまつり・因幡の祭典
3
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でくのぼう
秋寒の月に吼えたる羅漢らは比叡山を背負ひて野邊の道ゆく
2
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浅草大将
ひさかたの月の桂も咲きぬべし光に匂ふ甘き花の香
12
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恩田ヘヴン
悲しいのはもういないことじゃないんだあなただけに明日が来ないこと
3
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たんぽぽすずめ。
草刈りを終えた野原の真ん中で大の字をして見上ぐ青空
6
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秋ひもの
人ひとり入れるほどの木の洞を故郷の森はそっと隠した
10
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紫苑
政治的作為あろうとも共生の礎となれ受賞を糧に
9
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ななひと
交差する髪の毛 走る有機体の群れ 咀嚼のひととき ゆっくりと揺れるよ
6
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銀
ほんとうはわしにつかまりたいはずだぁ!夜明けのとっつぁんくよくよすんな
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