うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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只野ハル
シャツ紙片小枝とリレーして尺取り虫を見送った午後の庭
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只野ハル
モスキートと戦うマイクロサイズのバルキリーに乗る昼の夢
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只野ハル
持たせず作らせず使わせず世界に向けての三原則として
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只野ハル
天皇よりも被爆者にこそ頭を垂れるべきではなかったか
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只野ハル
イエスを信じる人多い国がマリア像を核の焔で焼き
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澤木淳枝
清滝を 出でては駈ける 愛宕山 今もありしか 登山競争
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ふきのとう
同窓会の案内にわが心小学生にタイムスリップする
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紫苑
頬にかかる白きヴェールよ彼の地にて神は二度までひと試せしか
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ふきのとう
雲ひとつない青空に未来になう子どもらの平和こそ願う朝
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福井大夢
両足を大地にじっとつけたままそれじゃダメじゃん動けないじゃん
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薫智
愛ってさあげることだと思うんだ何も要らないそれだけでいい
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薫智
漆黒の翼広げてはためかせ墮天使が舞う穢れながらも
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赤橙黄緑
午後五時に水戸黄門の再放送見ながら囲む実家の食卓
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赤橙黄緑
原爆の日は登校日。雨が降り行きたくない気に拍車がかかる
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月守宮
渇く窓群がる蝉の飛沫舞う時雨に濡れしからからかわく
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詠み人知らず
今日もまた眠れぬ夜がやってくる苦しくつらい苦しくつらい
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半格斎
かたよらずこだはらずしてとらはれず心鎭めて己がみちゆく
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詠み人知らず
翼さえあれば星にも届くだろう 飛ぶ苦しみを僕は知らない
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聴雨
ＫＹと云はれてもなほ友とゐてけふ原爆の語り部となる
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さる
いまははや記憶にさへものこらずに肌をあわせしかの君のこと
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