うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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みやこうまし
主去れど九条池辺の百日紅涙払いて紅く咲きたり
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陽だまり
我思ふ過ぎ去りし幸のはかなさを丸いため息開かない小瓶
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陽だまり
深海に沈みこみゆく秘めごとを指先だけが欲しがっている
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陽だまり
まだ青い駆けひきのないあやとりにひとつひとつと無花果熟し
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詠み人知らず
要らずともやってくるフリーペーパーで今日は水曜だと認識す
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詠み人知らず
セーラーの襟が揺れてく夏の夕少女はずっと少女のままで
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詠み人知らず
サンダルを脱いで内灘海岸に佇む我を風が撫でてく
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詠み人知らず
苦々しい気持ちと苦い唐辛子パスタとともに絡めて食べる
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聴雨
思へども伝ふる術は断ち切れてはしき玉梓夢にだに見ぬ
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わらこ
嘘をつくことも嫌いになることも知らずに君は大人になった
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きさ
行き場など何処にも無いと分かってた ブラウン管はもう映らない
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蒼井 月子
いそいそと抱かれたシャツの柔軟剤私と同じ香りがする件
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チェリー
さみしさがオセロの様に埋まるなら色など白黒どちらでもいい
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澤部もりか
「コーヒーを浴びたみたいね！」って笑う境目が溶けて、ただ夏だった
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横雲
逢へぬとて通はすふみの愛ほしき燃ゆる想ひをいかにせましや
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芳立
なつくとは名のみなりけり玉梓のゆくもかへらぬ宵のすずしさ
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あそびくも
階下には繁く巻きつる青庇わが足許に朝顔の笑み
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聴雨
大暑とは名ばかり花と見紛へる蝶のみをびく風は涼やか
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原 沙良葉
犬に猫、鳩、豚、蛙 狂ったように啼かぬ人間だけ狂ってく
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Coo
さて後は残ったひとつを捨てりゃ良し重いぞこいつは恥とプライド
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