うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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陽だまり
寢つかれず想い出さがし月の夜寢入るわが子に面影みつけ
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そらの珊瑚
失って敗れたなんて言わないで失恋なんて失敗じゃない
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そらの珊瑚
恋心突然気づけば重たくて育ちすぎた向日葵みたいに
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恣翁
甘藍の 紙のやうなる 千切りに 母慕ひつつ 独り平らぐ
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たえなかすず
後悔がいつもファンキーならいいね テールランプを見送っている
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たえなかすず
青山の通り左右に分かれたらちいさくばいばいし続ける夏
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たえなかすず
離れゆくひとの感情 垂直の雨を蹴飛ばすためのサンダル
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たえなかすず
スプーンには表面張力まだ残る私の最後の片意地の海
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たえなかすず
キスをして何がビジョンだ夕映えの無人ホームも知らないんだろ
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蒼井 月子
破れないものがもうひとつ増えた夜にバイクの轟音闇を引き裂く
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詠み人知らず
守秘義務で持ち帰られぬ大量の書類たちと大量のデータと
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詠み人知らず
免税証数えて「無効」印を押すまた少し税金が無駄となる
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詠み人知らず
封筒に簡易書留の印押し知った住所をさらさらと書く
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詠み人知らず
親戚と言えども今は仕事中マニュアル通り「県証紙を」と
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詠み人知らず
窓口に呼ばれて出ると親戚が「雪華じゃないか」と驚き示す
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トーヤ
音だけが響いてきたらこの夏は残りわずかと言われたようで
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そらの珊瑚
影法師ふたつ重なる夏の午後二次元の恋は陽炎にも似て
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舞
骨さえも残さず喰いし頃もあり魚一匹歳経るを知る
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ゆうくん
草叢に 秋の気配を 聴く花の 髪かきあげし 八月の風
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芳立
朝顔の乱れあざなふ黒髪に千よの釣瓶となりにけるかな
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