うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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うすべに
黙祷のまぶたに浮かぶ 軍服のすいかの種の大叔父の顎
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滝川昌之
特別な野球以外のサイレンが甲子園の空 終戦の日の
14
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風小僧
汚れたるユニフォーム着て美しく塁に立つ高校球児愛しき
4
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ななかまど
皿の黄に母のレシピを思いおり小麦粉カレー肉がソーセージ
13
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凌霄花
リサーチの名人の名もほしいまま愛猫寝そべる部屋に風ゆらぐ
9
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ながさき
宗教の 名前をかたる 詐欺集団 なほも温存 しようと計る
10
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飛和
涼風を見送りながら向日葵が佇んでいる夏の停車場
4
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へし切
過ちは 記憶の彼方に消えてゆく この日に誓う「繰り返さぬと」
9
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なりあきら
夏空を ゆったりと飛ぶ 白鷺は 大きな羽根で 涼しげに飛ぶ
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ことほ（言祝）
終戦忌寡黙な父は何も語らず孫ら話を聞くこともなく
7
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舞
夕陽撮る つまの背を撮る 何時の日か同じ夕陽を語り合うため
6
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び わ
台風後トカさん家族見かけない何かあったか元気を祈る
5
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風小僧
偉大なる鋏を持ち挙げ美しく潮招立つ朝日に向い
6
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茂作
囘轉すドアになかなか入れない このタイミング吾の人生
12
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ハーコット
闇空に皎皎たるを見て偲ぶ空白むまで語りにし日を
7
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横井 信
まだ夏の日差しに冷めた風の吹く川の河口に小魚の群れ
12
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うすべに
山ゆりの白はひそかに夏おくる かやつりぐさの線香花火
5
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ななかまど
強飯を仏飯にする盆の朝寡黙な父の笑顔を想う
11
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滝川昌之
台風が散らしていった百日紅 横たう蝉に手向けるように
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里香
我が手も 清くもがもな ほとばしる 滝の冷たき白さに焦がる
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