うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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こるちぞう
なまくらな鉈で生木の皮削る居坐る瘤に滲むにが汁
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虹岡思惟造
暖房もつけず黙して二人居り我慢比べの部屋は冷え行く
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虹岡思惟造
降りしきる雪の山里ふみ来たる初老の郵便配達の人
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なりあきら
鶯が 花の蕾に 身を寄せる 春の気配を 知るかのように
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舞
みずからへ声無くうたう子守唄今日一日を弔いながら
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び わ
電車旅雨粒窓を散りばめて妻と並んで眺める景色
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茂作
久しぶりこころ高ぶりい寢られず 明日は學びの友と交はる
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詠み人知らず
震災の不意に奪ふる日常は切り取られし儘そこにその儘
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こるちぞう
だれやらん一人で立てる番人は無比の精度で寢よと四時告ぐ
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横井 信
南天に瞬く冬のオリオンに冷たい風がふわりと挑む
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夕夏
ほぼせんしゅぼうえいをなすうくらいなきちがいぷーちんこうげきふか
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ハーコット
北風もいとわず友と外遊び 粉が吹く腿をにょきにょき出して
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うすべに
まだかなと春の味噌汁目に浮かべ 落ち葉の下にさがすきみどり
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ななかまど
たかだかと土盛り上げる霜柱北風熱く共鳴しおり
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滝川昌之
むせるほど冷えて乾いた早朝に凍て星コホンとまた咳をする
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詠み人知らず
とりが鳴く あづまの國の海人小舟 初雪のふり濱び白むる
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詠み人知らず
あかねさし 照れる月夜は白橿の 木羣みまがふ銀がごと
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詠み人知らず
あなたより 朝かげ零す羣山の けざやかなりて埀冰かがやく
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炊き込み御飯
猫ちいふるなめてしやわせももたらうねこばすにのりさあおにたいじ
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詠み人知らず
梅が枝は まだきも匂ふ冬こもり 張りしそめては花の魁
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