うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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海野 冬雪
豊潤のめぐみの里も祭り絶え せめて神燈を老いた指さき
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松本直哉
二日めのおでんのやうにしみてくるやさしく気づかふあなたのことば
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へし切
秋の野の茂みのなかに隠れつつ揺れて顔出すみづひきの花
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恣翁
海月こそ 呑気なまでに漂へれ 辛き潮に噎せざらむかも
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音蔵 雅秀
情けなや独り施設で 愛し子に 淋しさ抱かす ただ糧のため
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音蔵 雅秀
寿司普及 生魚食ぶ 世界中 巡り日本で 鮮魚高騰
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音蔵 雅秀
電線に 羽をつくろう 鳩のおり 交互に拡げ 器用にやり遂ぐ
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音蔵 雅秀
道端で工事ライトと同列に ひまわり並び 咲き競いおり
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音蔵 雅秀
男性の化粧静かに浸透中 磨くは顔より心が先では
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舞
ひと知らぬ山の奥処に雲ながめ静か棲みたく妻と茶飲みつ
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茂作
北投の古い湯殿に日本語を あやつる媼昭和を語る
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び わ
息子等の経営会議出席すそれぞれの顔懐かしさ湧き
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夕夏
大家族転勤住居当然無単身赴任妻不妊乞
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夕夏
ていじゅうとふるさとなくばしょうしかにてんきんぞくのふえたにっぽん
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天徳乃東風
蟲の音の秋ぞ來なむと告ぐれども秋を覺えぬ我が身なりけり
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うすべに
はやあしで色変えそめるはなみずき 紅をふかめる雨音を聞く
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横井 信
玄関の扉開けば爽やかな朝の空気に小鳥の騒ぐ
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独独静
いつの間に 便りも失せて 帰り道眺める空は 最後のよすが
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仙人の弟子
早朝に窓を開ければ立ちこめる森の空気に初秋の匂い
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トウジさん
「愛してる」その一言を言えぬまま冷たいキス「ずっと好きだった」
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