うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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波瑠野みち
転職し交差した二人の通勤経路 縁の隠喩と思いたいのです
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痴光山
この中秋夏日と長雨繰り返す 裏手のつくつくぱったり鳴かず
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滝川昌之
らしくない朝から髭など整えて若いナースの介護を受ける
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松本直哉
いかにせんうかがひしれぬものありて人のこころは月の裏側
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トウジさん
日暦をめくらず過ぎたあの日々が大事だったといまさらなおさら
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ななかまど
身を護る術なき瓦礫に子を抱きて黒きブルカの母むせび泣く
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恵雪
寂しきは枝々伐られし銀杏木に秋風吹けどさざめきの無き
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西手心黒
壁つたう野葡萄のつる見つけたり枯れるを待つかさらばと切るか
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波瑠野みち
交差する通勤経路に喜びて すぐに気がつく 離れゆくだけ
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波瑠野みち
一度だけ嗅いだ香りを忘れえず 香水売場を浮遊している
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兎桃
朗風の浜辺描ける夏の絵に貝に交りし人麻呂想ふ
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へし切
名も知らぬ野にある花はひそやかに置かれた処で凛と咲きけり
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天野まどか
頼りなく露出している首筋に秋風吹けば速足で行く
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天野まどか
幼子が次々飛ばすシャボン玉消えゆく果ての高き秋空
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音蔵 雅秀
失禁の多いと思わず手を上げる 重き障害負いしわが子に
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音蔵 雅秀
チッチッと鳴くは雀か 窓の外 雨の降らねば 様々な声
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音蔵 雅秀
口笛の ごとき音立て抜けてゆく 涼ある風の心地良きこと
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音蔵 雅秀
供え花 いつも白ゆえ 今日は黄か いや赤にすや 菊花色々
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音蔵 雅秀
時経りて 孫いる頃か はや君は 居場所つくりて おさまりおるや
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Aquarius
ポリゴンの横に倒れた冷蔵庫屋根の背景黒い朝焼け
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