うたの一覧
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詠み人知らず
海原 八重の潮風わたり来て 海士に彫られし皺を深めむ
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千葉 甫
鴉らの忙しく交わしている声を聞きつつ覚めて雪の積む朝
8
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詠み人知らず
遠近の 木木の色めは違はねど そびゆる山は青しとぞ見ゆ
5
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詠み人知らず
俯して 空五倍子染めの淡き夜に 涙の色で月を染めなむ
1
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詠み人知らず
輩の 深き憂ひを搔き負ふて 贖ふとすらむ生くる限りを
2
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詠み人知らず
夜もすがら 空の憂ひて泣きぬれば しとどとなりぬ今朝の邑
2
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中野洋三
大晦日煩悩あふれ酒こぼす 歳月重ね残すもの無し
3
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中野洋三
目が覚めて薄明の空風吹いて 大気吸い込み生受け止める
7
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滝川昌之
早春を翔けてく風はまだ冴えて遠く微かな花の香隠す
19
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ななかまど
冬将軍寒気の在庫はまだ有るや冷凍中の日本列島
15
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三條
さようならって言葉で一番近づいて衝突しそうな恋だったよね
7
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三條
泣きながらあなたの骨を探してた 八日 土砂降り 顔のない夢
2
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広葉樹
白蓮の運命に生きて詠む歌の枕きし詞に導かれゆく
8
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虹岡思惟造
鳴き交わし励まし合うかに雲を行く鳥は目指すや遥かシベリア
8
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ながさき
半世紀 前の同僚 検索し ツイニ見ツケタ コレハキセキダ
13
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舞
今朝もまたあさげ用意す音のするおこし来るまで聞きつ微睡み
9
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詠み人知らず
重き荷を背負い佇む夕暮れの西の茜に言ふ「また あした」
16
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茂作
障子さす冬の光のぬくもりて 妻居ぬ午後の吾を和めり
17
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夕夏
しゅにそまればあかくなるというけれどきょうさんできぬしゅたいがふめい
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び わ
椿言う梅さん見事美しい庭にひろがる草花競演
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