うたの一覧
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只野ハル
夕菅に秋風の立つ高原に麦わら帽子残して君は
3
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詠み人知らず
私より私の熱を知っているたぶん夫婦はこういうものだ
2
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詠み人知らず
健やかな時にもこんな優しさがあればいいのに極端すぎる
1
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まき
一目会うだけでも罪になるのなら私は自らつみびとになろう
6
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公子
平和とか愛とかすべてひとくくりテレビの人はしあわせそうだ
10
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まき
もし次に生まれ変われたらパーカーになってあなたを温めましょう
2
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詠み人知らず
入口か出口か知らぬその扉ノブなどいらぬ拳のグーで
4
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まき
勘違いしないで独りになったなら行き場がないからここにいるだけ
1
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まき
今よりも私に厳しくすると言う君はどこまで冷たくなるの
1
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まき
もう今は引き返すことができぬのにあなたを好きと思えずにいる
3
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詠み人知らず
いつもより君が恋しい本日の体温さんじゅうななてんろくど
2
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天野
今はまだミンミン 数週間経てばリンリン そのうち雪がしんしん
3
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天野
老いてゆく僕差し置いて変わらないどころか輝き増す思い出
2
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さる
不思議なり 六十四年 前の今日 蝉の鳴き声 少しも聞こへず
11
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さる
英霊と いふことばさへ 死語になる いのち捧げし 若き兵士よ
8
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さる
愛読書 「火垂るの墓」を 読み返し 戦争すでに 風化せしかと
3
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端藤聖
応答せよもしもしこちら東京のベッドタウンの空虚4号
2
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端藤聖
あなたから届きしトルコの絵葉書の切手の裏のにほひ嗅いでみる
4
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波江究一
終戰の日の玉砂利を踏みつ來ぬ白鳥うごかざるお濠端
6
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氷魚
折鶴が一斉に空を目指した日神でなくなった ひとの声を聞く
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