うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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村木美月
かなしみの淵からゆらり押し寄せる波紋がひとつ胸にしみこむ
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向日葵
ため息でさえ傷つけてしまうから風船を吹き笑ってみせる
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庭鳥
炎天に靴が欲しいかお馬さん暑い暑いとパカパカ歩く
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falcon
背高きダリアの陰に笑い居し幼き君を思いいずる日
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庭鳥
馬出ればお堀の前は警察が出るわ出るわで混雑してる
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葉桜
「この処置は、死なない様に生かしてる ただそれだけのものなのですね。」
3
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村木美月
渋滞のランプが続く高速で追い越していく彼への気持ち
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葉桜
今まさに消えようとしてる命の灯 薪も油も もう意味はなく
4
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ウィッシュルーム
背が割れて夜に出てきた白い蝉 朝にはジージと鳴く黒い蝉
4
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葉桜
細い手が紙とペンとを欲してた もう箸ですら握れなくても
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葉桜
病床の祖母に団扇で風送る 子供の頃にしてもらったよう
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まるたまる
残暑のひかりなお強く信号を待つ吾のうなじ辺り攻める
1
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向日葵
簡単に言えること程、本当は出来ない「忘れられるよ」だとか。
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天鈿女聖
淋しさは突然二乗に跳ね上がり近鉄急行電車に飛び乗る
5
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いとう むた
真夜中に両足ひらき見る夢があぶくを立てて消える青空
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紫苑
陽に顔をそむけもせずに並び居てダリアの群れは笑いさざめく
8
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紫苑
かわたれの野に吹く風に目を閉じて音なき音に包まれており
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田中ましろ
「愛してる」と言われて冷める恋もある 六頭身の私のからだ
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やすむ
平日に揺れるかげろうまたしても見てしまったよマカロン刑事
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さる
その一歩 思ふよふには すすめずに ためらいつつも こころはあせる
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