うたの一覧
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田中ましろ
勝つ気などまったくないが負けたふりしないと怒るあなたと暮らす
3
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田中ましろ
好きだよを隠す あなたの髪の毛をくしゃくしゃにする人でありたい
3
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下地杏
あひ見ての後の桜が散る午後にまた読み返す最初のメール
10
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田中ましろ
ブルームーンブルームーンと君は言う 湯気で曇ったガラスの向こう
3
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田中ましろ
新しい日々をふたりで越えるため玄関を出る一歩目は右
1
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下地杏
浮き沈み奪い合う誰ひとりにも最大公約数のさくら色
2
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十六夜
大好きと ただひと言が 言えたならこんなに近くで 笑うあなたに
4
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水鳥
靴擦れはバンソウコでしのげ 鳴らない電話は冷蔵庫の中
2
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水鳥
にんげんに早く成れよとニンジンをスプーンの底で潰して食べる
2
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浅草大将
ひと時のこころの春に花を見む酒よ酒よとささやきながら
12
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トーヤ
いつまでも地元は地元変わるのは自分自身の外見と中身
1
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水鳥
雪の日も日焼け止めクリーム欠かさないパパの手にふれるママの手のこと
3
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リンダ
ぼくたちの恋が散っても五月には新芽が出でてお日様を乞う
4
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トーヤ
珍しく下の名前を呼び捨てる祭の夜に繋がった縁
7
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トーヤ
裏道をしるか知らぬか分かれ道春の城下の宴楽しむ
1
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トーヤ
裏路地へ入れば消える喧騒に一人感じる非現実かな
3
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詠み人知らず
雨ばかり咲いた桜が可哀想見知らぬ声に思わず振り向く
4
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紫苑
神てふ歌題つむぎつつ指さきにしたたる露の黯きことなど
9
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水鳥
サッカーの録画予約の点滅に見守られながら眠るよ深く
1
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トーヤ
御囃子に合わせて曲がる車山の背にソースの香りとはねる音する
2
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