うたの一覧
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詠み人知らず
一面の菜の花畑にたたずめば甘きすゑた香春風に運ばるる
9
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恣翁
碧流に 浮かぶ花びら 女子の 涕のやうに 淡く消えゆく
18
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光源氏
朝夕に音のみに泣けばやいば研ぐ壁にうつるは乱れの髪ぞ
12
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光源氏
月も見よ夜にしあらば草の葉にゑもいひしれぬ聲を聞きたり
11
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光源氏
いなと言へど強ふる我のしひがたり今宵聞きしは百物語
13
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シュンイチ
答えなどどうせなかった 僕たちは見えない壁に手を伸ばしてた
8
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光源氏
咲きぬれば奥の深見に戀ひまさるしくしく思ふ迷ひ心よ
14
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光源氏
やすらかな樹海に一人佇めばつらきさだめの聲ぞ聞こゆる
18
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卯月
まだ咲かぬ陸奥の地で預言書の如く眺むる桜散る歌
1
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さる
この春のさくらは散らず春寒に震へながらも懸命に咲く
4
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浅草大将
春なれど思ひはもえじ薄ら日のさしたることもなき花曇り
8
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詠み人知らず
納めいし櫻の寫眞飾られてそをみてほめし參拜客よ
6
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やすむ
キャバクラのお嬢さん方に道聞かれみんなそろって見上げる明日
1
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山桃
春風に鼻水でるは花粉症いや粗金の土埃かな
6
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やすむ
殉死する相手を今日も探せずにディズニー映画巻き戻す夜
2
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浅草大将
荒潮の夜を明かしのうらみには昼に舟こぐうつらうつらと
10
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山桃
よそ桜花の姿を目で盗み風にたぐえて香ぞ家苞に
6
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薫智
六十年てくてく祖父は郵便を運んだ僕も年数刻む
13
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恣翁
缺けし齒の 痕が氣になり 弄へるを 舌先荒れて 食味落ちたり
23
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まるたまる
私達下手なボートの漕ぎ人でゆらゆら離れまた近付いて
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