うたの一覧
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詠み人知らず
野良猫は甘噛みを知らず撫でれば痛く噛み甘え愛おしい痛み残し去り
2
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詠み人知らず
君と我は合わせ鏡虚像は鋭く光明させば二対の涙
3
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腕鷹
ドレス着たあなたを遠目で見て、そっと 心の中で旧姓をよぶ。
15
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腕鷹
放課後のクラリネットにかき消され君が笑顔で泣いていたこと。
5
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腕鷹
茜さすブランコの前打ち明けた揺れる気持ちと君がすきとか
5
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さめ
「わかんないよ」呟くキミの横顔に 眼鏡あったり なかったり
4
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一葉
孤なる夜に咲いて散りゆく華ひとつ生の証の香りのこして
6
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聴雨
肩こりの薬ばかりを模索してケータイ、PC何故捨てられぬ
8
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聴雨
真夜中にふと目を覚まし手探りで欠片あつめてうたの形に
7
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聴雨
多忙にて秋のひと日は流れゆく移ろふ空も花も見ずして
8
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笑能子
一口に溢れる滋味を噛み締めて土の恵に頭を垂れる
8
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水島寒月
取り上げて手触り荒き梨の肌に瑞々とせる肉を思へり
3
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恋花
目を臥せていずこ眺むる秋人よよき情景ぞ青空紅葉
8
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ほたる
ずきずきと人を恋してどこまでも一直線に進む悲しさ
6
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たんぽぽすずめ。
太陽を受けて零れるひとすぢの汗の香れる君が好きです
2
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たんぽぽすずめ。
いつの間に消ゆる恋路は泣きが無く幼さが増す過去を悲しむ
8
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キタハラ
「女子会」と銘打つだけで金曜を満喫してるような錯覚
7
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キタハラ
木曜の憂鬱をただ咀嚼するランチタイムは四十五分
5
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キタハラ
カラオケの背景みたく凡庸な雨にうたれている水曜日
10
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キタハラ
火曜日は空白である 公園のベンチでそっと腐る猫缶
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