うたの一覧
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卯月
体調の悪しきを競ふ不毛より妻は無言で立つ台所
9
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たえなかすず
僕はもういよいよ小粒になってゆく フリスクのごとバファリンを噛み
6
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たえなかすず
IDで呼ばれた気がして振り向いた それでも僕はどこかで暮らす
12
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たえなかすず
「いいとも!が終われば言って服着るわ」裸のおまえなにを見ていた
1
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狭霧
鶺鴒の弾みて刻む足取りに舞うや微かにひとひらの雪
11
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たえなかすず
ペンギンよ直立不動で切ないか此処はヨコハマ・ズーラシア 冬
4
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たえなかすず
ペンギンは恋人の地のゆめをみる遠い南のそのまた果ての
3
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芳立
濁り世に染まぬ真をしらしめて沙羅ふりしきる涅槃雪かな
11
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赤橙黄緑
靴型に混ざり踏まれてない雪へ駆け出たような犬のあしあと
7
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mmm
何もかも 嘘つくためにある二月 小さな箱が 許してくれる
1
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mmm
雪の中 一幅の絵と なりたくて 背中を見つめる 君知らんぷり
4
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たんぽぽすずめ。
ゴディバァーの余韻を残すくちびるで囁く今朝の雪が眩しい
11
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たんぽぽすずめ。
日々思う小さい好きが降るような雪の夜、君と逢えてしあわせ
13
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詠み人知らず
降りしきる雪に埋もれたジュリアンのけなげにさけり冬の陽あびて
19
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こぐまじゅんこ
しんしんと降り積もる雪冷たくて帰りの遅いあなたを想う
4
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さる
久しぶり銀世界なりわが庭に馴染みのすずめ足跡のこす
6
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Coo
「世捨て人」彼らが何を捨てたのか未だに私はわからないのだ
6
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京
七分間雪の話をせず眠る寒いのでしょうその左手は
2
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京
都会の雪は積もるのが早くて溶けるのも早いほんとうに嘘
2
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横雲
軟らかき春の雪降る夜の街偲ぶ心の何方彷徨ふ
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