うたの一覧
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灰色猫
昼飯のおにぎり選ぶさみしくて故郷の味の具を選んでる
8
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灰色猫
宇宙とはここまで広く凄いとはちっぽけなのが素晴らしいとは
5
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灰色猫
もう誰も参りに来ない野仏に桃を供えに今日も赴く
9
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ハーコット
曇天に人を尋ぬるアナウンス響くを彼は何処にや聞く
5
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横井 信
歩きつつ汗をぬぐったハンカチをそっと広げて捕まえる夏
14
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詠み人知らず
夢うつつ 半端な道に それぬよう 吊り橋かける 君の強さよ
5
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飛和
群青のカーテンが下りた往来に一番星とあなたを探す
3
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飛和
雨が降るのを待っていた紫陽花のフリルの傘が次々ひらく
4
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詠み人知らず
口に花 咲かせて魅せる 愛の園 包む腕にて 夢を泳ごう
1
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可不可
ヱッシェンバッハ指揮する マーラーのアダージェット 今さら乍ら ベニスに死す
3
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うすべに
こもれ陽に手のひら揺らすこしあぶら 手折れば春のときめきもどる
7
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滝川昌之
大谷が投げた打ったの比じゃないと赤子背負った弁当屋店主
13
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只野ハル
プランターの初めての茄子ひとつ焼く缶ビールまだ半分残る
6
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只野ハル
たとえば漫画でいえば顔のない人物のようただの背景
1
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只野ハル
履いたのにガラスの靴もただの靴魔法も消えて元の私に
1
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只野ハル
棄てたもの思い出す夜後悔はないが懐かしむあの手触り
3
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ななかまど
梅雨の間の風が奏でるセレナーデ静かに人を想う夕べに
13
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凌霄花
堀割りの柳も粋に夏姿天領倉敷風の清しさ
12
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トウジさん
小窓から覗く街並み朝露に色をなくしてまた色をなす
7
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830
老いてゆく母の顔見た帰り道涙出るのは暑さのせいね
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