うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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たえなかすず
白いシャツ首のあたりを覗き込み愛が微塵もないことに泣く
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しまじま
氣まぐれに 雲に隱れむ 月さへも 見られる事ぞ 恥づかしけるや
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蒼井 月子
痛いような決意が背中押す朝に「きっぱりと」という名前をつけよう
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くりくりまろん
少しずつ寒くなるねと帽子取り 髪の香嗅げと君は微笑む
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聴雨
千にひとつ野辺にま白き曼珠沙華千々に乱れし月の心か
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紫苑
夜毎積もる澱を寄せれば出土するかに並びゐるけふすべきこと
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ほたる
あなたとの亀裂がカメの模様なら迷路のように指でなぞるわ
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あひる
幾重にも連なるデナリの山々を統べるごと座すマッキンリーは
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高島津 諦
犬のフン持ち帰ろうの看板に描かれた笑顔が今日見た笑顔
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あひる
デナリへと向かふ列車の窓の外トウヒの間に朝日差し來る
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たえなかすず
スカートの裾ふれる波なんだっけああそうだ雪、あの雪だった
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あひる
海上の雲の峰間に沈む陽は力強しもアラスカの空
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たえなかすず
セプテンバー 起点に蛍はいなかったわれを満たさぬ東京の坂
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たえなかすず
Ｔシャツと水面の境だれとして問い詰めなかった滲んでたのに
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たんぽぽすずめ。
金曜の夜にテレビを消し歌う私も所詮 孤独なのです
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くりくりまろん
ホームにて蹲るのは撮り鉄か 鋭く迫る鉄機軋めり
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たんぽぽすずめ。
雨だけを小鉢に溜める黄の蓮へ園はいずこと願う屋根の上
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蕗子
あす起きて新しい身体だったなら秋草摘みに行こ あした起きたら
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蕗子
肉体をはなれ秋野を駆けてゆく野花うつくし 風ようつくし
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蕗子
病すすみテレビを断った病室のラジオは見知らぬ島の気圧告ぐ
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