うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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青き銀椀
けふの月雲に隠るもこそ想ふまろき光にもあひ見たき人
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青き銀椀
枯しやうぶ茎立ちてなほ侘びしきを今はただ聞く水の音かな
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普徳亭大崇
射干玉の 夜ごとに月は 昇れども 一期一会の ストロベリームーン
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ななかまど
山間の霊気を赤に変えており蛇という名を貰いし苺
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可不可
雨の日すくなめカレンダーには ジューンブライドの笑顔も咲くか
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銀
紫陽花を辿りてゆけばやわらかき朝に出会えるアオスジアゲハ
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滝川昌之
春先の青く拙い鶯を過ぎて切なく効く（聴く）ビブラート
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まゆき
嘘をつくたびに大きくなっていくマトリョーシカが主演の喜劇
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まゆき
意味もなく絶望的に死にたくてニョロニョロのふりでやり過ごしてる
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まゆき
何度目かのチョコミント味への挑戦と挫折 選ばれないのに理由はなくて
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まゆき
降ってくる雪に口開け佇んだ少女がそっと採集される
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まゆき
「水中で生きてるからにはえら呼吸だと思います。ええ、人魚のことです」
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西村 由佳里
まんなかのまんなかに立つ少年は白い額に光を受けて
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松本直哉
いかにして韃靼海峡渡りけむもろくはかなくしろきその翅
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栞
ぽこぽことお腹を蹴ってた足は今 広い世界を蹴り上げている
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栞
ありがとう トツキトオカの時を経てわたしを母にしてくれた子よ
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栞
頼りなく震えながらも我が耳に何より強く響く産声
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千葉 甫
空港へ下る空路がわが家の真上に今日はあって轟く
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詠み人知らず
為政者の心うらはら七変化名に負う紫陽花哀れみず色
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舞
シンクにて洗いものする妻の背にふと後先を思う晩酌
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