うたの一覧
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滝川昌之
堅焼きの煎餅と俺の老いた歯とガチンコ勝負かけるのどっち
12
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痴光山
あぢさい園見渡す花鞠それぞれに いろ移り初む梅雨を待ちかね
6
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ななかまど
五日ごと季節が進んでゆく候にいつしら蛍は飛び交いており
14
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恵雪
晴れ晴れと丘の緑に良く通る不如帰の声聴くは楽しき
8
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詠み人知らず
薄曇りそれがわたしの良い天気ひとの気持ちも変わるのだから
7
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へし切
来し方を運がいいとか悪いとか笑ってみたり憾んでみたり
14
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音蔵 雅秀
何がために吾は働く 愛し子に 淋しさだけを友と押しつけ
1
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音蔵 雅秀
ムクドリの 今日はよく鳴く かしましや 伴侶求める 雄の求愛?
1
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音蔵 雅秀
草萌えて 白の浮き立ち 儚げに あちらこちらで ヒメジョオン揺る
5
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音蔵 雅秀
ふと浮かび 幾度も幾度も繰り返す 思いが歌の形為すまで
2
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音蔵 雅秀
窓開けば 風の通りて心地良し 梅雨時期なれば こうは行かぬが
1
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鳴海青
アイロンに押し潰されたワイシャツが繊弱に僕を守ると信じ
4
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恣翁
真鍮の香炉の灰の静けしく 燃え残る儘 崩れだにせず
13
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舞
夜の静寂火酒のグラスに一欠片の氷を揺らす音の幽く
8
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よひら
君のいない席は何だか淋しげで書類の山に消しゴム立てる
4
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畑中
選挙カーの残して行きし演説の踏み台除けぬドクダミの傍に
1
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び わ
サークルで忙しさ増えやりがいに八十五にて又現役か
4
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茂作
茜さす夕陽美瑛に沈むかな ケンとメリーの木の影長し
12
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笹舟
醒めたまま暁闇を迎ふらむ 独り満ちゆく月の寝る頃
8
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横井 信
道端にひっそり伸びる夏草は僕の背丈をさっと追い越す
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