うたの一覧
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螢子
窓開けし4階の我が仕事場に木犀のかほり風に乗り来る
4
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葉月きらら☆
ねぇお願い去り行く前に教えて私は何をすべきだったの
7
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まき
この殺意だけであなたを殺せそう闇にきらめく氷の刃
1
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まき
知っている夢の中でもあのひとはやさしいことなど言ってくれない
2
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螢子
友よりの絵葉書届きうれしかりその心根に思いをはせる
3
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まき
走ることだけしか知らない日々だった ほんの少しだ立ち止まろうか
5
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まき
かなしくて泣くたび私の魂は根を増やすのだ胸の深くに
2
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浅草大将
枯るるとも絶ゆることなし白露の玉の緒花に結ぶ契りは
23
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まき
ありふれた花でいいから咲かせよう世界にひとつじゃなくていいから
7
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浅草大将
紀の国のすさみの磯を吹く風の音に香りに潮きくの花
5
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まるたまる
花の名も宝石の名も知らぬ吾さりとて恋もするわけじゃなく
8
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ななし野
一点の疑いもなく青ければ君の安否を問いたい空だ
12
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キタハラ
ひだまりに似たやさしさでみちている三十六度五分のてのひら
27
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浅草大将
あかねさす昼には雨も恋ひしけれ陽射し夏めく秋彼岸過ぎ
5
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葉月きらら☆
恋をして壊れるほどに恋をして得た温もりよこぼれぬように
9
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ななし野
柊の新芽触れればやわらかく痛みのはじめはいつもこんなで
3
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ななし野
ぼんやりと各駅停車で帰る日も揺れにこころが波立つばかり
3
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ななし野
ほとぼりを諌めてわが身を打つ雨を今日は聖書の一節として
7
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詠み人知らず
抱き合っている人ばかり見る渋谷駅でいきなり告白しないで
6
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銀
彼岸花狂えば満ちる真昼間をただ黙々と飲み込む乳児
6
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