うたの一覧
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山桃
霧隠れ山は空へと失せにけり真田の忍者今はなくとも
9
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紫苑
あだし野にぬばたまの夜の来ぬうちに幼なら昇れ雨やむ国へ
5
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永鹿
暮れに見し 人來ざりけむ 手水舎に 沈みし葉々は 今も覺ゆる
3
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詠み人知らず
申し訳程度に不幸なフリをしてわかった顔をするのはやめろ
5
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悠々
微かなる春の兆しに破瓜ありき少女微笑む微睡みの午後
15
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たんぽぽすずめ。
詩の海に潜って掴むうたのわの明日へ泳ぐ元気なしっぽ
9
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たちかわ
チョコレート色した痣のいつまでも溶けて消えない冷たさ撫でる
3
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たちかわ
くるぶしに痣があるから色褪せていない痕跡愛でるまなざし
2
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山桃
麓より霧立ち上がり雲となる小さき山に足懸けて
4
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平 美盛
此の白き 小さき球を 打ち出せば 遥か彼方の 小さき穴に
2
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永鹿
春の海 ひとりなみたを 流したり のたりのたりの 遠きことかな
2
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永鹿
空見れば 心うつろに なりにけむ 訪ね來友も 今はなきなり
7
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ななし野
三月のやさしい刺客が降るなかでずっと信号変わるの待ってる
2
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たんぽぽすずめ。
お気に入り歌人の過去歌 拍手してあちこち作る胸のふるさと
19
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卯月
幸いは来るよと歌う楽園の萌え出づる木々散り急ぐ花
5
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さる
老ひ哀しひとりベッドに打ち伏してひとりごと言ふ恍惚のひと
8
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たんぽぽすずめ。
インコ用 小皿洗えば翁との三十年瀬巡り止まる指先
6
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羽
行きましょう春は名のみの寒さでも喫水線が穏やかならば
22
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杏子
寂しさが 繰り返させてる 埒もなくもしかして恋? 違っているのに
0
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きりあ
此の庭に群芳が咲く春は何時忍び込むのか鳥たちに訊く
7
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