うたの一覧
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山本克夫
真っ赤なレゴブロックで積み上げた嘘つきだらけの街をこわそう
1
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山本克夫
もうひとつあるとすればガラスの靴の片方が残されていた理由
1
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山本克夫
いずれ宇宙考古学者がみつけるために午前零時の月の紋様
0
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ころすけ
「食事には九品目を入れなさい」母の笑顔は丸くほがらか
13
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水中あやめ
春さらば花の鏡となる水に心もとなき顔も映らむ
14
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詠み人知らず
ささくれた動かぬこころを震わせる弱き陽光両のてのひら
3
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さる
難しき漢字検定取り組みておのが勉強不足かなしむ
1
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薫智
戦うと自ら心に付した時覚悟はできた人生をゆく
10
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詠み人知らず
望遠レンズ通して息を詰めて見る白鳥羽根をおさむるところ
6
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山桃
嫁に来し母の手白き慈しむ祖父はさはあれ吾は鍬とろうよ
9
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芳立
八十年に見聞くは宇宙のひとつぶの地にこそあれ春は花咲け
8
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詠み人知らず
不機嫌な日でも陽気なふりをして「ハーイ、バブー、チャーン」とだけつぶやく
4
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神谷あを
幼き日通いし路のそのさきの梅の園にて田楽を食む
4
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神谷あを
手のひらを柔らにひろげ匂い立つ白きほとけの住まわす木蓮
6
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林ユキ
人は皆パンのみにては生きないと こころの芯にまだ青い種
11
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光源氏
風吹けば消ゆる命と覺え成るあとに殘るはいくばくの影か
7
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光源氏
いづくより来りしものぞ眼交ひに浮かびし色は花の涙か
13
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杏子
孫も見て ここまで生きて 上等と囁く声は 達観?諦観?
5
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士心
電話では君の思いは分らない ましてメールはタダの戯言
6
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悠々
耳の中に棲む虫ありてときおりは亡父(ちち)の声してわれを諌める
16
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