うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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芳立
ひと枝の文もかなはぬことさへくからきを船になすよしもがな
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山田杜魚
眞夜中の貨物列車が蹈み切りを行過ぎるまでキスを続けり
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水島寒月
萎れたる紅きひなげし瓶にあればむずと掴みて屑かごへ投ぐ
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浅草大将
今日はもう詠まぬと俺は決めたから後は唯ただ酒だ記念日
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庭鳥
念押しに生まれた年を呟けば眼を見開いた君がいました
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リンダ
残酷な結末ゆえに美しい童話も恋も叶わぬがいい
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浅草大将
朽つるとも残るが花の紫陽花の酸きも甘きも未だ知らざる
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水中あやめ
春の夜に人の夢こそ儚けれ花はあはれに散ると言へども
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庭鳥
じっと待つ君の姿を遠くからじっとり見てる逃すものかと
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あひる
椀に盛る命の多さ思ふればシラスご飯はほのかに苦し
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庭鳥
エアコンがなくてもいける夏好きのふたりのもとに差し込む日差し
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水中あやめ
涙雨先に止めりと出でて見れば空かけ渡り彩ふ夕虹
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羽
紫陽花は輪郭あわく染めかえて涙たたえて梅雨入りを待つ
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有為
ねぶるとも浅きまぐれにうち見ゆる夢のなかにも半袖の君
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有為
まな白にそで切りなせば小鰯の涼をいさなふ故郷の味
6
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三沢左右
香ににほふ花し見ばやと月満てる夏の夜にはた興のあり顔
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有為
ほのあかき早あけぼのの武蔵野にいさや歩けばにほふあま露
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有為
しろたへの麻ころもほすヴェランダは二人にしるす通学路かも
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庭鳥
睫毛伏せ影頬にさすくっきりの二重瞼を盗み見ていた
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只野ハル
膨張する宇宙の中局所的に引き合う銀河たちのように
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