うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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恣翁
喉奧に くぐもる声で 鳴く鳩は 薄日の影を 震はせて行く
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悠々
戀に生きて戀に死なむと願ひしが腸を患ひ糞詰まりとなる
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芳立
菜の花にひかり満てれば川ふかくまさりゆくかな葉桜のあを
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市川ありさ
嘘幾度塗り重ねても美しいあなたの胸の山藤の枝
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詠み人知らず
音が遠ざかるファインダー越しに見た空との距離はちょうどよかった
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詠み人知らず
あしもとをドロンと舐めて 南風
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詠み人知らず
ほこり降る 春の出口を ふさぐよに
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ねずみ
早池峰を 濡らす雨粒 紅黒く泣澤女神 鎭魂の詩
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詠み人知らず
粗雑な聲を響かせし汚れた路上を踏み往かば夏の残骸散らばりたる塋域となり
1
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詠み人知らず
粧いし少年の面に奪われたる我が眼白きくちびるに虞美人草押し込めり
1
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詠み人知らず
火の中に投ず白百合爛れつつ朱き焔手懐けし香り髑髏の陰
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さめ
砂漠で眠り夢見るキミの咲かす花の色と吹く風の音と
4
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みみ松
遠い地で我の誕生花育てる君トゲもある虫もつくのに
5
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ねずみ
海神よ陸の涙が潮なれば御返し玉へ沖の白波
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ねずみ
湧く玉の潔けく出流巖清水言霊なれよ吾が魂にも
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きりあ
ゆうやけこやけの名も無き島の踊り子の踵の鈴が啼いてた
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きりあ
終わりなど気にすることはないんだと月の戯言あんたは夜空
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きりあ
スカートは男が穿いて似合うのだ兄はまだまだ悪あがきする
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那緒
見たくないニュースはあえて見ずにおく検索窓に「夢」入力す
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きりあ
ドンパチの結末の中死ぬ者の両目はいつも優作に似て
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