うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
腕の無い自分の泳ぐ夢を見し川流るるは春の暗渠に
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卯月
理想など日々の前では無力にて押し入れの奥に眠る学位記
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蕗子
連休や ベッドより見る五センチの空横切って去る航空機
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おおみはじめ
初めての煙草の先の煙より以後十年は五里霧中です
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たえなかすず
愛するというのは勝負メイベリン・ルージュ私の前衛美術
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たえなかすず
わが胸を愛撫するやう掌をまるめ前世掬えば麗し真水
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たえなかすず
あおあおと芽吹いた麦を背負う女国境線の赤い地図手に
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たえなかすず
わが栞窓から窓へ飛ばすとき遠きギリシャの蝶だよあれは
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たえなかすず
安易なる恋の終わりに投げつけよ瓶ではなくてペットボトルを
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おおみはじめ
清明に訪ねる故宮博物院磁器は静かに光を放つ
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紫乃
自己中な政治家達に振り回され他人を想う人の気持ちは？
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紫乃
あちこちで人は安易に侵される地球のいたずら 世界各地で
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詠み人知らず
路地裏で烟草喫いし娼婦を前に我が姉かと訊ねし少年
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浅草大将
たか野やま月もたび路の春暮れておぼろの衣をあらふ玉川
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詠み人知らず
鏖殺せしめる其の身こそ縋るべきは蜘蛛の足結わう髪に添えし毒
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詠み人知らず
酔いどれの垂帳に抱かれる少年に惨き傷ありてされば彼の義兄か
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狭霧
絞りてし絹の手巾解くが如白き夕顔ひそと咲きたり
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狭霧
糠雨の宿の軒端に羽根をやすめ思案顔なるつばくらめかな
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狭霧
あしひきの山陰に咲く岩躑躅いわねど誰か恋いて待ちつつ
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狭霧
咲きおさめ土の褥に果つるべき花の黄泉路に灌ぐ村雨
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