うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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さなせそ
穂にかけた手を振りほどく霊園のものどもは皆こどものかたち
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さなせそ
ぺしぺしとあなたが望む音がして深夜にごみ袋あさるカラス
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氷魚
すねている唇をつまむがま口の要領 開くちょっと笑う
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氷魚
いつまでも沈んでいたい水底に幼い恋の亡骸を抱き
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芳立
刻ひとつ上ぐれば忙し夏の日は生くぞ易きと魚は跳ぬとも
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芳立
松島や潮におぼろのしらまゆみはる月かげをひく舟ぞなき
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笑能子
量産す昔語りの意図何処愛着無くば単なる便乗
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ねずみ
ただしきは うつろひゆけど ゐたづらにそめにかへるよ 富士の白雪
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ねずみ
あしびきの 杉山が奧 在るときく高根の花は さぞや美し
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ねずみ
青旗に 一言託す 葛城の 山彦すらも 思ひ返さじ
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ねずみ
五月蠅なす くぬち荒ぶる 日高見の多聞がつかひ 信貴の足並み
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紫苑
パクス・ショウワニカ脆きを知りて今にあればこのままふたり恋をしようか
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紫苑
咲き散らふ凍り蜜柑のいろ淡くなどて偲ばし長実雛罌粟
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詠み人知らず
槇になく秋にしあらばうつろへる葉にも思ひのままの白露
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詠み人知らず
春をしむ心を添へてさす雲の青山わたる影ぞさびしき
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白亜
来る夏を光や風に感じても 大事なものは三月に置いてきた
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ぐるぐるフルール
春雨は桜惑わせ花びらを誘ってもとの土へと帰す
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詠み人知らず
肩の荷を捨てたら軽くなったけど となりの彼の荷物が増えた
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あひる
原發に追はれ人影疎らなる里にひときは白き梨花
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あひる
洗はれてスクリーニングを經し犬の抱かれてなお震へは止まづ
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