うたの一覧
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痴光山
この年は「秋晴れ」いふは夏日にて くたくたの半袖にまた頭入る
4
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松本直哉
抱きあげて高いたかいをするたびにはじけるやうにわらひたりけり
2
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秋日好
足先に乗った葉っぱは黄山査子秋冷の日に客と迎える
7
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音蔵 雅秀
愛し子と過ごす歓び 杖にして 五十路の坂もはや半ばまで
1
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へし切
虫の音の清かに聴けば秋の夜の静寂は人のこころ侘びしむ
15
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音蔵 雅秀
蓋中途 覚へず傾け 手首袖 あっという間に 豆乳びたし
1
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音蔵 雅秀
冷んやりと風の抜けゆき 心地良し 昼前目覚めど まだまだ眠れる
2
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音蔵 雅秀
雨音も 耳を澄ませば面白し ポツポツパラパラシトシトザーザー
2
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音蔵 雅秀
居る場所の 無いと嘆いて いた女人は 遠き昔の 思い出の内
1
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ななかまど
頼られて頼ってすごすひとときが永遠なれと妻の背を見る
15
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舞
蕗の屋根雨降る朝に妖精は目覚め唄うか雨だれの歌
7
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び わ
かあちゃんとゆらゆらゆれてバス旅行窓に流れる秋の風景
4
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茂作
白玉を溢さぬやうに歩みけり 淡きあやうし秋萩の花
12
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草木藍
秋の陽を浴びて静かに穂は満てり頭を垂れて時待つ稲田
6
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西手心黒
残り火を味わいながら亀歩むタイパ兎の焦りは知らず
3
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横井 信
そよ風にエノコログサの揺れている線路の土手に舞う秋の蝶
12
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うすべに
味噌汁の湯気がうれしい食卓に ききょう一輪秋をよろこぶ
9
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深谷真雪
満たされぬ心は狼 月夜にはただ吠え詠うひかりほしくて
3
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深谷真雪
ない傷の幻か いや気付かずに傷付けたのか問えぬ沈黙
2
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恣翁
左右から行く手を鎖す花芒 雨を凌ぎて 虫の音高し
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