恣翁さん
のうた一覧
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父母も 眺め遣るべし 京の町 春霞立つ 墓參りかな
平成二十二年四月三十日
29
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鳴滝の 父母眠りたる 菩提寺を 訪ね來たれば 花散り果てぬ
平成二十二年四月三十日
29
鳴滝:京都市右京区の東に御室、...
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白日の 光の子らが さんざめき 土手の色なむ 濃く變へてゆく
平成二十二年四月二十九日
28
日差しが強くなって、川の土手の...
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五月雨を 集めてうねる 音羽川 大蛇のごとく 岩や食むらむ
平成二十二年四月二十九日
29
音羽川は暴れ川のため、大蛇伝説...
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ぺこちゃんと 圓き顏ゆゑ 呼ばるるを 嫌がる吾娘は お年頃なり
平成二十二年四月二十八日
30
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花水木 濡れてぞ彩を 深めける 通り過ぎゆく あたたかな雨
平成二十二年四月二十八日
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小夜子さんの代表作に対して送っ...
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先逹の 送られし歌 返されず 思ひもかけぬ ことなりしかば
平成二十二年四月十一日
17
ありがとうございました。力量不...
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風に舞ふ 破片のごとき 花吹雪 名殘惜しげに 浮きつ漂ふ
平成二十二年四月十一日
26
疎水べりは、今日で桜も終わりで...
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仙川を 愛しみつつ 散歩する 老夫婦のごと 老ゐてゆきたし
平成二十二年四月十一日
23
5年ほど前、成城の単身赴任者寮...
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足止めて 夫が妻に 語り掛く 咲く花のこと 翔ぶ鳥のこと
平成二十二年四月十一日
28
リタイアされたと思われるご主人...
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奧齒缺け 喰らひし後に 手放せぬ 楊枝使へる 我や老いにし
平成二十二年四月十日
20
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碧流に 浮かぶ花びら 女子の 涕のやうに 淡く消えゆく
平成二十二年四月十日
18
散りゆく花びらが、昨夕より増え...
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缺けし齒の 痕が氣になり 弄へるを 舌先荒れて 食味落ちたり
平成二十二年四月十日
23
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週末の 喧騷滿つる 居酒屋で キャベツ齧りて 我獨り飮む
平成二十二年四月九日
32
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陽光が 昏き林に 射し込みて 照らす隅のみ 金粉が舞ふ
平成二十二年四月九日
32
早朝の散歩の時、林の奥に光が差...
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睦まじく 揃ふて散歩の 老夫婦 心惹かれし 日曜の朝
平成二十二年四月九日
21
5年程前、成城の単身赴任者の寮...
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女子の 泪のやうな 花びらを 浮かべて碧き 水や流るる
平成二十二年四月九日
22
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釜の湯に 羽毛のごとく しらす舞ふ 腰越濱に 春來たるらし
平成二十二年三月二十二日
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百尺の 竿頭さらに 進めれば 神は見てゐる 春は來るべし
平成二十二年三月二十一日
20
百尺竿頭一歩を進むという禅の教...
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花たづね 毘沙門堂に 詣づれば 安朱の里は ミモザ咲きたり
平成二十二年三月二十一日
28
毘沙門堂は京都市山科区の桜と紅...
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