恣翁さん
のうた一覧
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碧流に 浮かぶ花びら 女子の 涕のやうに 淡く消えゆく
平成二十二年四月十日
18
散りゆく花びらが、昨夕より増え...
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缺けし齒の 痕が氣になり 弄へるを 舌先荒れて 食味落ちたり
平成二十二年四月十日
23
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週末の 喧騷滿つる 居酒屋で キャベツ齧りて 我獨り飮む
平成二十二年四月九日
32
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陽光が 昏き林に 射し込みて 照らす隅のみ 金粉が舞ふ
平成二十二年四月九日
32
早朝の散歩の時、林の奥に光が差...
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睦まじく 揃ふて散歩の 老夫婦 心惹かれし 日曜の朝
平成二十二年四月九日
21
5年程前、成城の単身赴任者の寮...
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女子の 泪のやうな 花びらを 浮かべて碧き 水や流るる
平成二十二年四月九日
22
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釜の湯に 羽毛のごとく しらす舞ふ 腰越濱に 春來たるらし
平成二十二年三月二十二日
30
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百尺の 竿頭さらに 進めれば 神は見てゐる 春は來るべし
平成二十二年三月二十一日
20
百尺竿頭一歩を進むという禅の教...
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花たづね 毘沙門堂に 詣づれば 安朱の里は ミモザ咲きたり
平成二十二年三月二十一日
28
毘沙門堂は京都市山科区の桜と紅...
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けふ終はり 明日をいかにと 眺め遣る 酒場の隅の 紫烟の向かふ
平成二十二年三月二十一日
19
職探しをしないといけないかも知...
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勇退を 勸めし人の 説明で 腹が脹れて 酸きもの上がる
平成二十二年三月二十一日
21
どうやらリストラ候補になってい...
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蹴飛ばしを つつきながらの 春の宵 話は盡きず はや更けにけり
平成二十二年三月二十日
26
蹴飛ばし:馬肉の俗称 東京・江...
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さいはての 昏き汀の 襤褸旗 藻屑のごとく 千切れはためく
平成二十二年三月二十日
18
歌会のお題を拝借しました。お題...
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蒼穹の 不安定なる 凧なれど 風に向かひて 高く上れよ
平成二十二年三月七日
18
前作は「堕ちないで」と女々しい...
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咲き初めし 小さき花を 愛により 連理の枝に 永久に擴げよ
平成二十二年三月七日
30
葉月きらら☆さん、お幸せに。
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珍しく おんぶしてよと 甘えたる 娘のおもさ 背に味わひぬ
平成二十二年三月六日
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繪手紙に 描ゐてみたし 鯖の身の 緋の血合と 白銀の皮
平成二十二年三月六日
26
単身赴任中なので、次にアクセス...
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伏せ居たる 女の尻の 稜線を 後ろからさす 夜半のつきかな
平成二十二年三月六日
23
直截的過ぎますか?
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名にし負ふ 音羽の垂水 石走る 白き飛沫を 輝かせつつ
平成二十二年三月六日
19
音羽川は京都市山科区にあり、現...
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春告げて そぼ降る雨は やはらかく 鎭守の森を 遠く烟らす
平成二十二年三月六日
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